ぼくのかんがえたさいきょうシリーズ②『DOG END』

先週は割と小難しく、それが真新しいのかもと思うような作品でしたが、今週は真逆です!
むしろ、頭脳戦だらけの『約束のネバーランド』に比べ、今週こそ、まさしく“ぼくのかんがえたさいきょうモノ”ではないでしょうか。
なんてったって、世界中から最強の殺し屋たちが集まってくるんですから!

ゆりかわ/小学館
『DOG END』

超・お金持ちの主人が死に、自覚なくすべての財産のカギを握る愛人の子が本妻の子に狙われるから警察アンド最強の殺し屋をボディーガードにするも世界中から最強の殺し屋たちが大集合!

書いててちょっと嫌になるくらいありがちな(ありがちと言っていいのかも最早わからないですけど)設定だし、実際読んでも想像する以上のことは起こりませんし、そのうえ主人公がな何故最強なのか、隠し持つ武器はなんなのか、相棒のガリ勉系エリート刑事は役に立つのか、全財産の色々を解くカギは一体何なのか、結構序盤からバンバン明かされるので、そういう色々な含みを楽しむような作品ではないです。
最強の殺し屋が次から次へ出てきて、最強ってなんだ?殺し屋こんなにいるの?と困惑すること請け合い。強さのインフレってレベルじゃないですよ。
でもこういう作品はおせんべいをバリバリかじって頭を空っぽにして『なんでだよ!』『いやそこ省略なんかい』と突っ込みながら読むに限ります。
伏線とか細かい裏設定とか緻密な作品は素晴らしいけど、脳が止まってても読める作品は必要だなぁ~。バリバリ。

褒めてるのかそうじゃないのかよくわからない文章になってしまいました。
高尚な作品、漫画に文学やそういう“何か”を求める方は合わないかもしれない。
だとしたら面白くないのか?意味がなければいい作品ではないのか?そんなアンチテーゼたりうる作品…というわけでもない。
でもこういう作品があったっていいじゃないですか。
頭カラッポのほうが夢詰め込めるって聞いて育ってきたんですから。

というわけで、みんなでおせんべいを齧りながら読みましょう。バリバリ。


このまま殺し屋と関係のない世界で暮らし続けたいものです。

やまなか(仮)
貯蓄もないのに漫画をジャケ買いしては一喜一憂しているどうしようもない人間。
狭く浅く生きています。