未知の体験『不滅のあなたへ』

なんだかよくわからないけれど面白いものって一定数ありますが、あれって本当に何なんでしょう。
何がわからないかもよくわからない、何が面白いかも上手く説明できない、でも面白い。とにかく触れてみてほしい、そういうもの。

大今良時/講談社
『不滅のあなたへ』

ある日宇宙のどこかから不死の何かがやってくる。それは触れたもの、刺激を得たものの姿になることができる。
ある時はオオカミ、ある時は少年、ある時は…
それは一体何なのか?それと通して私たちは何を感じるのか?

いつもは適当にちゃっちゃと略しすぎるあらすじですが、この作品ほどあらすじをを書いていて不安になるものはないです。
多分間違ってはいないはずですけど、ちょっと上手く説明できないんで気になる方は今すぐ読んでください。
話題作ですし、本屋さんに絶対あるはず。

死なない生命のようなものが色んな経験をして、所謂成長をするわけですが、成長の範囲がすごいんですよね。
まさに人智を超越している状態なので、何が起こっているのか知覚はできても理解できない。理解できないけど感じて読み進めるしかない。そんな感じ。
設定もあらすじも何も知らないまま全く新ジャンルのゲームをしている感じです。Dの食卓とかミストとか、あれあらすじ知らなかったらどうしていいかわからないやつですよね?

この作者の前作が非常に話題作で、その方の新作ということで1巻目から非常に注目されていて、先日出た2巻でさらに『そっち!?』となったというか。
あーちゃんとそういう側の存在はあるのか、とちょっと安心。同時に安易な方向に行かないといいなあなんてちょっと不安も覚えつつ。
面白いので1巻だけでも読んでみてください。面白いと思ったら是非2巻も読んでみてください。
新しい進化論を見ている感じもあって、中々新しい体験ができるのでは。


深読みとか考察がすごい人が読んだら鼻で笑われるようなレビューになってしまいました…。

やまなか(仮)
貯蓄もないのに漫画をジャケ買いしては一喜一憂しているどうしようもない人間。
狭く浅く生きています。