高杉真宙 #02『概念ってなんだろう』

侵略者として役作りはどうしましたか?

見た目では侵略者と人間の違いは明確ではないので、だからこそ難しかった所はあります。
侵略者3人の中でも天野は特に人間に興味を持っていて、概念や知識・感覚が豊富。人間に一番近いんです。どうしたら普通の人間と違いが出るだろう?と悩みました。
概念って何だ?ということをまず考えました。普段の生活だとあまり使わない単語ですし、改めて考えると難しい言葉だなって。
侵略者と比べると、やっぱり人間の方が感情的だなと思いました。喜怒哀楽を表情など表に出しやすいのが人間ですね。侵略者は、もしかしたら死への恐怖すらないんじゃないかなと思います。ずっと淡々としてますもんね。

一緒のシーンが多かった、桜井役の長谷川博己さんの印象を教えてください。

桜井さんはとても台詞の多い役ですが、長谷川さんは本当に自由に楽しそうに演じられていたんです。
僕自身はかなり緊張していて、現場で何があったか覚えてないことも多いのですが、長谷川さんの余裕のある大人の男のかっこよさやスマートさを間近で見られました。僕もあんな風になりたいです。

黒沢清監督の印象を教えてください。

黒沢監督は、めちゃくちゃかっこよかったです!
立ち振る舞いや存在自体が単純に格好いいのはもちろん、どういう思考回路なのか想像つかないからこその格好良さもありますね。ミステリアスな雰囲気というか。
印象的だったのは、自分が侵略者をどう表現するかまだ悩んでいた時、『ここで立ち止まって振り返ってじっと見つめて』と演出されたんです。それが映像になったらすごく違和感があったんです!
台詞や変わった動きがなくても、侵略者と人間の違いが一発でわかる。やっぱり黒澤監督はすごい方なんだと思いました。

※次回は9月20日更新予定です。

(c)2017「散歩する侵略者」製作委員会
映画『散歩する侵略者』http://sanpo-movie.jp
監督:黒沢清
原作:前川知大「散歩する侵略者」
脚本:田中幸子 黒沢清 
出演:長澤まさみ 松田龍平 高杉真宙 恒松祐里 前田敦子 満島真之介 児嶋一哉 光石研 東出昌大 小泉今日子 笹野高史 長谷川博己
配給:松竹 日活 
2017年9月9日(土)より全国ロードショー
(c)2017「散歩する侵略者」製作委員会

高杉真宙 プロフィール
1996年生まれ、福岡県出身。
2009年舞台『エブリリトルシング09』で役者デビュー。『カルテット!』で映画初主演。『明日もきっと、おいしいご飯~銀のスプーン』で連続ドラマ初主演。
映画『ぼんとリンちゃん』で横浜映画祭最優秀新人賞を受賞。
2018年は主演映画『世界で一番長い写真』、映画『プリンシパル』が待機中。
2017年10月からはドラマ『セトウツミ』(TX系)でも主演を務める。

撮影:大村祐里子