『役から離れている時間は少なかった』

映画『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』で、主人公・乾朱莉を演じた感想を教えてください。

初めて台本を読んだ時から、乾朱莉が自分にスッと馴染んでいくのがわかりました。
基本的には受け身の役で、もちろん役としてモヤモヤしたり悩んだりはするんですけど、お芝居としてそこで苦労することはあまりなかったです。

現場でのエピソードはありますか?

実はあの舞台になった施設でみんなが寝泊まりしての撮影だったんです!常にあの場所にいました。そのおかげで、ずっと閉じ込められてる感じがリアルでした(笑)。
そういう環境によって、乾朱莉から離れている時間が少なかったです。
キャスト同士もそれぞれとてもいい距離感でいられたと思います。

今まで一番極限だったことを教えてください。

「烈車戦隊トッキュウジャー」という作品で、映画とドラマとショーが全部同時進行だった時です!
違う作品を同時に撮影することはあるけど、同じ世界・同じ役で3つ同時になった時は、今の台詞はどれのどれだろう!?となりました(笑)。
中々ない経験なので、とても印象に残っています。

『お芝居のことを考える楽しさ』

お芝居が楽しいと思ったきっかけは?

一番最初に感じたのは、10代の時に出演した舞台です。
自分とはかけ離れていたり、二面性があったり、色んな役をやってみたことで、お芝居の面白さを実感しました。
みんなで作り上げていく楽しさ、出演者たちとフル回転で一緒に作り上げる面白さ、考えることの楽しさがそこにはありました。

女優としてのポリシーを教えてください。

嘘をつかないこと、です!

今後挑戦してみたい役は?

罪悪感がなく、平気な顔で酷いことをしてしまうような、全く理解できないサイコパスな役。
悪い役でも、何か理由があったり、どこか少しだけ理解できる部分があることも多いと思いますが、そういう人間らしさが全くないような役を一度挑戦してみたいです。

■小島 梨里杏 プロフィール
1993年12月18日生まれ。東京都出身。
スーパー戦隊シリーズ「烈車戦隊トッキュウジャー」(14/EX)でブレイク。その後も、映画『先輩と彼女』(15)、『オオカミ少女と黒王子』(16)、ドラマ「表参道高校合唱部!」(15/TBS)、「みんな!エスパーだよ! ~欲望だらけのラブ・ウォーズ~」(15/dTV)など話題の作品に続々出演。
さらに、放送中の東海テレビ・フジテレビ系連続ドラマ「朝が来る」(毎週土曜23:40~)にて、片倉茜役で出演、今秋放送の連続ドラマBS時代劇「子連れ信兵衛2」にてヒロイン・おぶん役での出演も決定しており、これからの活躍が期待されている。

■映画『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』http://jinro-game.net/
拉致・監禁した高校生たちに殺し合いをさせ、生き残った者には1億円が与えられる“殺戮ゲーム”。人呼んで<人狼ゲーム>。目覚めると私はそれに参加していた。一体誰が、どのような目的で行っているのか…。参加メンバーのひとりが、以前“賭け側”としてゲームを観戦したことがあると告白した。生き残るためには、殺し合いしかないのか?私は、ゲームを続けながら殺戮の連鎖から抜け出す方法を模索する。互いを信じられない中、この牢獄から脱出できるのか?
7月2日(土)より、シネマート新宿・心斎橋ほか全国順次公開
出演:小島梨里杏 / 渡辺佑太朗、清水尚弥、岡本夏美、花影香音、篠田諒、金子大地、小山莉奈、濱正悟、池田和樹、梅村紗瑛 / 山谷花純

撮影:大村祐里子