『一番感情移入してもらいやすい役です』
現在公演中の舞台『ダブリンの鐘つきカビ人間』のあらすじと役柄を教えてください。
私が演じる女性・真奈美が、霧の中に迷い込んだことから、ファンタジーの世界『ダブリン』でのお話が始まります。
この『霧』を頭のどこかに置いておいていただけると、面白さが深まると思います。
大塚さんが特に見てほしいポイントは。
私が演じる真奈美は、一番感情移入してもらいやすい役だと思うので、お客様と一緒にこの舞台を楽しめるように演じています。
かなり激しい殺陣のシーンがあるので、そこも是非注目頂きたいです。
また、(ミュージカルとは違い)マイクがないのですが、『感情が乗りやすい』『滑舌がいい』と、声を褒めていただけることも多いので、そこもチェックしていただければ。
『お芝居だけで全てを伝える、ということ』
ストレートプレイは2回目とのことですが、違いなどありますか。
ストレートプレイは、ミュージカルとは違い、お芝居だけで全てを伝えなければいけないところが難しく、やりがいがあります。
特に今回はコメディ要素もあり、役者さん同士の呼吸・テンポがずれるとコメディではなく、自己満足になってしまうので、そこに気を付けながら挑んでいます。
来月からは地方公演も始まりますね。
地域性といいますか、会場によってリアクションが違うので、面白さと緊張感があります。
また、『見逃すまい!』というお客様の意気込みが、演者にも伝わってきます。
あとはやはり食事が楽しみですね。今から、その地方ごとの行きたいお店をチェックして、ノートにつけています!(笑)
満喫しすぎて、東京に戻ってくたくたになることも多いです。
■大塚千弘 プロフィール
2000年第5回東宝シンデレラオーディションで審査員特別賞受賞。
『レベッカ』『ゾロ・ザ・ミュージカル』で第36回菊田一夫賞演劇賞受賞。
『恋とオンチの方程式』が来年公開予定。
2016年2月『KOHKI OKADA presents I Love Musical』に出演予定。
■舞台「ダブリンの鐘つきカビ人間」 http://www.parco-play.com/web/play/dublin2015//
奇妙な病に襲われた不思議な町で起こる、美しく残酷な奇跡の物語。笑い、アクション、感動が詰まったエンターテイメントの傑作。
2015年10月25日まで渋谷のパルコ劇場にて上演中。全日程当日券も販売。
撮影:大村祐里子