※今回のコラムは「ハンガー・ゲーム」シリーズを1しか観ていないうえに、香港の映画館で字幕がない状態で観たものなので内容に責任が持てません。
まぁそんなのいつも持てないんだけど、今回は特にということです。
あらすじ:よくわかりません。
シリーズをちゃんと追わずに観た自分が悪いんだけど、当然ながら何が起こってるのか全く分からない状態から映画が始まる。主人公のカットニス(ジェニファー・ローレンス)は1では田舎の弓矢少女だったけど、今や貫禄がすごい。きっとこれまでの続編でいろいろ大変な思いをしたんだろうなとお察しします。
そもそも海外では超絶大ヒットを飛ばしてるこのシリーズは日本ではあまりパッとしない印象だけど、ボク(を含む多くの日本人)はどうして観てなかったんだろう。
日本で長らく火が点かなかった「ワイルド・スピード」シリーズもコツコツと世界観とファミリーの絆を深めて、7作目でついにブレイクしたけど、「ハンガー・ゲーム」や「トワイライト」シリーズみたいなヤングアダルト映画の場合はやっぱりフレッシュさが命なので、次から次に続編が出るそのスピード感に日本の観客はなかなか付いていきづらいのかもしれない。ちなみにこの最終作は世界同時公開だけど、時すでに遅し。おじさんは時代の波に完全に乗り遅れてしまった。
「ハンガー・ゲーム」といえば権力者に選ばれた少年少女たちが生き残りを賭けて戦わされる気の毒なゲームという認識だったけど、今回はそういう要素は消え去って、完全に近未来戦争映画と化していたので、「イケメンおよび美少女たちが恋に殺人に大忙し!」みたいなのを期待するとがっかりするかもしれない。地味だし、暗いし、カットニスが参加する特殊部隊の隊長は黒人のおじさんだ。副隊長はおばさんだ。
でもその特殊部隊が殺人トラップだらけの敵陣を進むシーンは「エイリアン2」ばりの緊張感があるし、「これいる?」というくらい休憩のシーンが多いのもなんとなくリアルだ。戦場において休息とは戦闘行為と等しく重要なのだ。映画全体を通してここがほぼ唯一のアクション要素だったけど、少なくともおじさんは楽しめた。
表向きは若者向け、中身はわりとおっさん向けというこの映画が実際に日本でヒットするかは分からないけど(多分しないだろう)、90年代アクション映画世代にはわりとオススメです。若者は…うーん「レインツリーの国」でも観てください。
今回は星をつける資格がどう考えても自分にはない気がするのでお休みにして、代わりに香港旅行の思い出でも書いておきます。
☆…電車の中で中東系の若者たちが突然の大喧嘩。死ぬかと思った。
☆☆…屋台で焼きそばを食べながらビールを飲んでたら、道を歩いてたゴキブリをお店のおばさんが突然「ハッ!」と踏み潰す瞬間を目撃。ショックで死ぬかと思った。
☆☆☆…香港ディズニーランドの驚異的な閑散っぷり。乗り物全部5分待ち。香港版「ビッグ・サンダー・マウンテン」のびっくり仕様で死ぬかと思った。
☆☆☆☆…薄汚いお店で食べた豚バラ肉の釜飯。料理の名前すら分からなかったけど、脳天直撃のおいしさで死ぬかと思った。
☆☆☆☆☆…香港の音楽フェスティバル「Clockenflap」で見たDamien Riceの圧巻のステージ。音と光の洪水で死ぬかと思った。
見てください、このトロットロの豚バラ肉。我ながらなんのコラムなのかさっぱり分からないけど、とにかくおいしかったです。すいません。
昼は会社員/夜も会社員/座右の銘は「狼は生きろ、豚も生きろ」
つらい仕事の合間に楽しい映画を観て感想を書きます。
好きな映画は「人間はガンガン死ぬけど動物と子どもは絶対に助かる」映画。
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