☆☆☆☆(星4つ)
お盆も終わり、夏も終盤に突入してしまったけど、まだまだ夏休み!という気分を引きずってるどうしようもないみなさん、たまには気分を変えて海外ドラマでもどうでしょうか。
ということで今回は映画でなく、近頃猛威をふるっているNetflix発のオリジナルドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」です。
舞台は1983年、アメリカの平和な田舎町。仲良し少年4人組の一人ウィルが突然姿を消す。ウィルの母親ジョイス(ウィノナ・ライダー)はパニック状態で息子を探すも、必死の捜索も虚しく、程なくしてウィルの遺体が発見されてしまう。その頃、仲間のマイク、ダスティン、ルーカスはウィルを探す途中でイレブンと名乗る謎の少女と出会う。そして田舎の町に不穏な気配が…。
ボクは何を隠そうウィノナ・ライダー様の大大大ファンなんだけど、いろいろあって最近は映画のキャリアはイマイチパッとせず、ろくでもない作品でろくでもない役をやらされてるのを見ては胸を痛めていた。そこに「飛ぶ鳥を落とす勢いのNetflixドラマで主演!」という久々の明るいニュースが舞い込み、今、全世界のウィノナファンがハッシュタグ#WinonaForeverで喜びの声をあげているのだった。おかえりなさい!
ドラマは「グーニーズ」×「E.T」×「未知との遭遇」という80年代SF冒険ものへのオマージュに満ち満ちていて、80年代にすでにティーン女優として活躍していたウィノナ様を起用した監督のダファー兄弟は実に、実に鋭い。しかも役柄は息子の失踪で半狂乱になるパニック気味のお母さん、というまさにウィノナ様のためにあるような役で、さすがパニック状態を演じさせたらハリウッドで右に出るものはいないウィノナ様は伸び伸びと演じておられる。(正直、素と演技の区別がつかないけど)とにかくブラボーだ。
上にあげた作品たちや「スタンド・バイ・ミー」など、80年代には子供たちの冒険映画の傑作が多数残っているけど、それをリアルタイムで体験できなかった我々世代にとってこの「ストレンジャー・シング」はようやく手に入れたボーイズ&ガールズのマスターピースになるんじゃないかと思う。それくらいのワクワクドキドキがここにはある。
こういう作品が映画でなくドラマで出てくるところも実に現代っぽくていい。全8話で比較的見やすいので残り少ない夏休みのお供にぜひ。
☆☆☆☆…ボクら世代の少年映画といえば「ホーム・アローン」だけど、あれはカルキンくんが一人で戦う孤独な映画で、やっぱり冒険といえば4〜5人組が最高なんですよね。ありがとうNetflix。
小学校からの友達4人でバーベキューをした。昔はいろいろと冒険をしたものだけど、今では集まっても「ポケモンGO」の話しかしないどうしようもない大人になり果ててしまった。
昼は会社員/夜も会社員/座右の銘は「狼は生きろ、豚も生きろ」
つらい仕事の合間に楽しい映画を観て感想を書きます。
好きな映画は「人間はガンガン死ぬけど動物と子どもは絶対に助かる」映画。
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