かみさまがいっぱい『真夜中のオカルト公務員』

霊感ありますか?
残念ながら私は全くありません。
聞こえることも見えることも感じることもありません。

昔、霊感のある先輩が
『見えるだけが一番怖い。いいものか、わるいものかわからないから』
と言っていて、なるほどねーと思ったことがあります。
見えて聞こえる人>>聞こえる人>>見える人
なんだそうです。
とはいえ別の見える&聞こえる先輩は、『全部ないのがいいに決まってるだろ!』と怒っていましたが。

お化けは嫌だけど、妖怪とか妖精はちょっと見てみたいですよね。
というわけで、今週はこちら!

たもつ葉子/角川書店

『真夜中のオカルト公務員』

とある役所の特殊な部署に配属された新社会人の主人公が、実は安倍晴明の子孫(本人は自覚なし)。
その血筋のおかげ(?)で、今まで誰も聞きとることができなかった妖怪たちの言葉がわかります。というお話。
というお話。じゃなくて、そこから色々あるわけなんですけど。
天狗が出てきたり、猫又らしきものや、はたまたアステカの神様まで出てきます。
わーお。

主人公はなまじ彼らの言葉がわかるもんだから、対人間のように普通に物事を交渉し推し進めようとするんですが、相手は神様だったりしますから、それは危ないと先輩に忠告されるわけです。
なるほど。
確かに、神様が人間のお願いを聞く必要なんてないもんなー。
いつも何かといえば『神様お願いします』と気軽に言ってますけど、聞くも聞かないも神様次第なのか。
人間よりも上位の存在なんだもんな。
そういえば『ガラスの仮面』の紅天女も、争い合う人間は放っておけと言い放つシーンがありました。
あれも梅の木の精霊ですからね。

とはいえ、神とは?とか、そういう話をするつもりは毛頭なく、ただこうやっていっぱい神様がいるのかなーと思うとちょっと楽しい。
八百万の神の国ですし。
お願いを聞いてもらえるかはわからないけど、少しでも確率が上がるように、ちょっといいことしようかな。

まだ単行本で2巻しか出ていませんので、すぐ読めます。
気軽に読んでみてください。


富士山とか東京の都市構成とかの都市伝説もワクワクしますよね。

やまなか(仮)
貯蓄もないのに漫画をジャケ買いしては一喜一憂しているどうしようもない人間。
狭く浅く生きています。