いい男には災難を『重要参考人探偵』

普段少女漫画を読まないので、時々罪悪感というか「やばいのではないか?」という妙な焦燥感のようなものに駆られて無理やり少女漫画コーナーに行く時があります。
でも結局そちら方面の感性が育っていないので、少女漫画っぽくないものを探してしまう。

これが少女漫画なのか?少女漫画っぽくないのか?
そういう問題はさておき。

絹田村子/小学館

『重要参考人探偵』

主人公(メンズファッションモデル)は、何故か死体の第一発見者になってしまうという特異(?)体質。
今日も今日とて第一発見者に。
そして容疑者になり、結果事件を解決してしまう(しかなくなる)…。

この連載が始まってから、初めてまともにあらすじを書いたかもしれません。
でもこれ以上でもこれ以下でもないんです。
毎回主人公が死体を発見してしまい、毎回疑われ、行動を共にする友人と事件を解決し危機一髪。時々警察にお泊りすることもあるようです。

主人公、とその友達は全員男前のファッションモデルなんですけど、結構びっくりするほどファッションモデルの設定、いらなくない?と思えてくる。
大学生でもいいじゃない。
サラリーマンでもいいじゃない。
なんかよくわかんないけどクリエイティブ系の何かでもいいじゃない。
いや、でも多分、ファッションモデル、という設定が大事なんでしょう。私にはわからないけど…

でもそんなこと関係なく、なんとなくふわーっと面白いです。
どこがどう面白いのか、説明は非常に難しいけど、また最新刊(3巻)をこうやって買ってしまいました。
この軽い感じがある意味少女漫画的なものの良さでもあるんじゃないかなあと見当違いな感想をもったり、もたなかったり。

某所のレビューで『ミステリーとして物足りません!』みたいなのがありましたけど、さもありなんですね。
それを求めるのは違う。
多分これは、綺麗な男が厄災に見舞われ危機に陥りながらなんとか乗り越える、その姿を見るのが目的なのだから。


普通の日常で死体に出会ったらもうそれだけで…………ううう。

やまなか(仮)
貯蓄もないのに漫画をジャケ買いしては一喜一憂しているどうしようもない人間。
狭く浅く生きています。