今も決して立派な社会人か自信ないですが、それでもマシになったとは思える。
どうでもいい小さなことで新卒の頃を思い出しては恥ずかしくて消えたくなる毎日。
そしてさらに自分を追い込む漫画を見つけました。
『構成/松永きなこ』
まだ1巻目。
なのでこの先どう転ぶかわかりませんが、1巻でのたうち回りすぎてアザだらけなので紹介させてください。
ちなみに1話目と最新話はこちらで読めます。
学生時代からさえなかった主人公が、同窓会で当時から憧れだった男子に声をかけられ、色々あって「自分は構成作家だ」と偽るところから物語は始まります。
その後本当に構成作家を目指すことになるが…?
新人というか、新人ですらないというか、とにかく「やる気はあるけどできることは何もない」ってあの時期は一体何なんでしょうね!?
辛い。
することがない。眠い。時計が全然進まない。
サボりたいわけじゃない。楽したいわけじゃない。でも自分にはできることが何もない。
「がむしゃらにやるしかないんだ!」と思うけれど、そのやることがそもそもない。
上司や先輩に仕事を振ってもらうも上手く出来なくて、ガッカリされて、心が折れる。
もちろん表面上は「私なんかまだまだ心折れるレベルにすらいない」「落ち込むことすらおこがましい」と気張るんだけど、心の奥では磨耗に次ぐ磨耗。
あ〜〜〜〜社会キビシーーー!!!
まあ、単純に私が出来ない奴ってだけなんじゃないのって話もありますけど。
でもそんな時期も数少ないいいことがあって、そういう辛かった思い出があると、将来役に立つということです。
主に「時々ボンっと思い出してとても辛くなる」という迷惑な副作用ばかりですけど、まあアレよりはマシかな、という比較対象として生きてくる瞬間がある。
みんながみんな最初ダメだったわけではないでしょうから、読んで心がざわつくのは一部の人だけかもしれない。
でもその一部の人は、胃を絞りきるような痛みが全身を走りますが、この痛みがわかる人とは仲良くなれる気がする!
そんな一冊。
かつて新人だった人も、あと数か月後には新人になる人も、是非読んでみてください。
自分はダメだとハッキリ自覚するのは最も悲しい瞬間の一つですよね。
貯蓄もないのに漫画をジャケ買いしては一喜一憂しているどうしようもない人間。
狭く浅く生きています。