怒る力もないのかもしれない『社畜! 修羅コーサク』

あまりの酷さに(褒め言葉ですが)、半笑いで買ってしまって、読んだらやっぱり酷かった。

江戸パイン/講談社
『社畜! 修羅コーサク』

噛み砕いて言うと、まあクロマティ高校をもっと駄目な方向に煮詰めたサラリーマン版。
と書いてみたけどクロマティ高校2巻くらいまでしか読んでないけど、多分そう遠くないんじゃないでしょうか。

舞台がどこだとか、アンパンがアンパンじゃないアンパンだとか、馬鹿馬鹿しい上に『いつか怒られないのかな?』と心配になるけど、同時に『怒るほうが馬鹿だな』とも思える。
とにかくずっとふざけていてずっと馬鹿馬鹿しいので、ふとこういう作品の作者ってものすごく真面目なんじゃないだろうか、と思ったりします。
何をどうもじるかとか、ものすごく真剣に、あるいは緻密にとか考えて一生懸命書いてトーン貼って…
ある種のロマン。

働きすぎておかしくなりそうになったらこれを読んで、その時の心理状況を測ってみるのも手ではないでしょうか。
ヘラヘラ笑ってたらあっという間に読み終わるので、疲れ果てた時にもオススメです。
でも本当に疲れ果てたら寝たほうがいいと思います。


残業がない世界なんてあるんでしょうか。

やまなか(仮)
貯蓄もないのに漫画をジャケ買いしては一喜一憂しているどうしようもない人間。
狭く浅く生きています。