小さいころから今もずっと団地に憧れがあって、その中の暮らしはわからないけれど“団地的なもの”に惹かれる傾向があります。
それは団地というものの背景的な何かなのか建築物的な何かなのかよくわかりませんが、とにかく自分の琴線に触れるものがあるのかもしれない。
そんな私ですから、買わずにいられないでしょう、これは。
『サザンウィンドウ・サザンドア』
帯の文言が【団地マンガの新星、デビュー】ですからね。
団地ってどことなくミステリアスがゆえに、結構団地の漫画っておっかないものが多かったりする気がしますが(これとかこれとか)(あ、でもこれは全然そんなことはなかった)、やっぱりあの設定というか、沢山の家庭が同じ建物に密集していて…みたいなのがそういうのを彷彿させちゃうんでしょうか。
でも今回は違います!この作品は素直に普通に素敵ないいお話ばかりです!
団地というか色んな家族の、色んなあり方のお話。
基本的には誰も傷つかない、誰も悲しまない。
それぞれの日常を、素直に、優しく切り取った、本当に穏やかな話ばかり。
しかもそんなストーリーたちが、いい話でしょ~どうですか~?というオーラが一切なくのんびりと語られるんです。
ただの最高じゃないですか。
毎日毎日寒くて心がどうしてもすさんでしまいますが、そんな方に超オススメします。
こんな洗われる作品、中々どうしてないですよ!
心がおちょこの裏より狭い私が言うんですから、是非信用してご覧いただければと思います。
ここで何話か読めるっぽいので、とにかくもう、ほら、是非どうぞ。
団地よりさらに社宅が好きなんですけど、大体は日当たりが最高だし雰囲気も最高なんですよね。
貯蓄もないのに漫画をジャケ買いしては一喜一憂しているどうしようもない人間。
狭く浅く生きています。