思えば、完全なジャケ買いでした。
『能面女子の花子さん』
タイトルのインパクトもさることながら、どうですかこの装丁。
装丁というか、イラストというか。
風が吹き抜けるような美少女のイラスト。でも能面つけてる。
買うしかない。
タイトルで99%おわかりのように、主人公は能面をつけた女子高生・花子さん。
彼女をとりまく学園生活のあれこれ。基本的には日常的なほのぼのしたコメディです。
主人公の花子さんは謎に包まれすぎている素顔や振る舞いの優雅さから、とてつもない美少女だと思われていたりいなかったり。
設定がこれ以上ないほどビジュアルで語られているので、どこから読んでもすぐわかる名作です。
お面って怖いですよね。今も『般若 お面』で検索してしまって大後悔しています。般若はまあ怖いけど、普通の女面も十分怖い。
この作品でも花子さんのその異形さが時としてえらくホラー然として描かれているのですが、不思議なことに物語を読み進めるとなんだか彼女の感情が分かってくる…気がするんです!
もちろん漫画ならではの色んな表現でそれがわかる、というのが大前提なんですけど、中々どうして花子さんの能面が気にならなくなってくる。後ろに美少女が透けて見える。これはまさに紅天女状態!言いすぎました。
作者先生のあとがきによれば、1巻が大好評だったため2巻が出た模様。
やっぱり素敵な作品は売れてどんどん続きが読みたいですし、続くこと自体とても楽しい。
だから私はこれからもじゃんじゃん買います。
好きな作品を見に行ったり購入したりすることは、かなり強力な一つの手段なんだなあと再認識しました。
そんな2巻はつい先日発売したばかり。
(見てください!1巻の時にはなかった数字が燦然と輝くこの喜びったら!)
なんと花子さんのブレザーが色が変わっていますけど、能面女子制服図鑑となるのか?
3巻も楽しみです。
女子高生って本当に世界一可愛い人種トップランクだと思う。素晴らしい。
貯蓄もないのに漫画をジャケ買いしては一喜一憂しているどうしようもない人間。
狭く浅く生きています。