食欲の秋!
まあ秋じゃなくても常にお腹が空いてるわけなんですけど。
生きてればお腹は空くもので…
『Artiste(アルティスト)』
動物並みの嗅覚を持つ主人公が立派なシェフになろうと頑張ります。
色んなジャンルがある漫画界ですが、最初から天才が楽しいジャンルとそうでないもの(つまり主人公の成長譚が楽しいジャンル)があって、どれがどうと決める権利が私にはないので好みになりますが、料理漫画は確実に天才が楽しいですねぇ!
こういうお話だと天才料理人が何をやっても大体面白いんですけど、中でもひょんな事から師を超えるちゃう、みたいな話が結構好きです。
そんな私を全く焦らさないところから物語は始まります。
ざっくり言うと、1巻が目覚め&巣立ち、2巻が出会い&修行の始まり、ということで、かなりサクサク進みます。
ですが、それぞれの描写が丁寧なので、置いてけぼり感もない。
何より料理漫画は「美味しそうに見える」これが重要ですよね!
今回はフランスが舞台ですからフランス料理がベースになるのですが、まあどれも美味しそう!
フランス料理って全然詳しくないですけど、ソースが命らしいですよ。味沢匠も言ってました。
理解があるのかないのかわからない元天才に見出され、集められた仲間は各ジャンルの天才だが曲者ばかり。主人公が動物並みの嗅覚で、それを元に色々したり。…とまあ、随所随所のお約束な感じが最高。
手堅い世界観と魅力に満ちた登場人物たち、つまりとても映像化しやすそうな作品ですが、安易な日本人キャストで…とかだとちょっと残念なので、是非そうじゃない方向でお願いします!最悪、日本人キャスト云々の場合でも、せめてきちんと原案クレジットをお願いします!(何様なんだ)
お料理自体は食べてみたいから、どこかでコラボがあったら最高なんですけどね。あーお腹が空いた。
貯蓄もないのに漫画をジャケ買いしては一喜一憂しているどうしようもない人間。
狭く浅く生きています。