一周したのかな?『雲一族と泥ガール』

ファッションや流行は何度も繰り返すと言われますが、漫画もそうなのかしら?と思うことも多々。
最近は一つ流行ると雨後の筍が多すぎて、繰り返しよりもそっちの商法の方が気になりますが。
今回は、あの作品が現代に!?というような作品です。


『雲一族と泥ガール』

超お金持ちの子供だとわかった兄弟の長女だけが養子。熾烈な憎悪にまみれた一族の中で彼女はどう成長していくのか?…というお話。
端的に言えば『花より男子』をベースに『海月姫』の要素もあったりなかったり。

『花より男子』、通称“花男”は言わずと知れた少女漫画の金字塔作品で、今も公式に続編が書かれていたり、ドラマ化するとかしないとかの噂が絶えなかったり、ある世代にはDNAに刻まれるレベルで浸透しており、しかもその世代の幅って結構広いんじゃないかという。
今作『雲一族と泥ガール』は最初の数話の時点でなるほど花男ねと思うわけですが、途中でそれこそ世代を超えて『海月姫』でもある!と。要素ですけど。

今作では、セレブ姉妹(?)のキャラクターと、謎の株主セレブがより面白さを引き立てております。
株主セレブは立ち位置的には花沢類っぽさがあるかもしれない。

主人公は4人兄弟の長女で、自分だけが養子なんですけど、この設定も結構不思議が多い。
父は何故放蕩気味な生活だったのか?
母、またその妹は何故若くして亡くなったのか?
主人公だけ養子なのは何故か?
明らかにメインストーリーとして提示されている“七海家のお家騒動”と、そのベースとなる設定の謎、リスト化するとその数は結構あります。
こういうのが過不足なくきちんと解決されると最高なんですが、最近は突然の打切りというか投げっぱなしも本当に多いので、そうならないことを祈ります。
主人公のサクセスストーリーが見たいんだ!
あと末弟がかわいい!心配!

年明けに2巻が発売されましたので、店頭でも探しやすいのではないでしょうか?
この機会に是非。みんなで七海姉妹を救いましょう!


しかし思い出すと花より団子って隙がないよなあ〜!もう一回集めようかな。

やまなか(仮)
貯蓄もないのに漫画をジャケ買いしては一喜一憂しているどうしようもない人間。
狭く浅く生きています。