思い出したよ…マスターだ!(ではない)『Op-オプ- 夜明至の色のない日々』

いきなりですが、最近、1巻が面白く楽しみにしていた2巻で急速に終わって「…え、終わり!?」って作品がかなり多いので、微力ながら少しでも貢献できればと思い、何巻だろうがガシガシ買いていこうと決めました!
というわけで今週はこちら。


『Op-オプ- 夜明至の色のない日々』

ワケありらしい保険外交員のところに、ワケありらしい高校生が転がり込んで来て、2人で保険調査をしたりしなかったりするお話。

保険会社、オプといえば、言わずと知れたあの『MASTERキートン』を思い出してしまい、オプというタイトルだけでこりゃもう読むしかありません。
とはいえ今作はMASTERキートン要素は(少なくとも考古学的関連では)ありません。

ざっくり言えば探偵モノに入るわけですが、なんというか、この切り口楽しいですよね。
会話のほころびや証言の些細な矛盾からどんどん(実際は少しずつなんでしょうけど)話が進展していき、なんとなく想像していた方向とは違う結末になったりする。
誰がどうなったか、トリックや結末そのものではなく、そこに至る過程が垣間見れるのが、楽しいところなのかもしれません。

登場人物の関係性が一瞬「おや?」と思うところがありますが(BL的な意味で)、あくまでもそう感じてしまうかもしれない要素の一つに過ぎないので、そこは無視しても読めます。大丈夫です。
まあ一応の男性誌に載っているにしては割と露骨にそっち狙い感はあるけど…まあ何とかなります。

主人公の元に身を寄せることになった孤独な少年も謎だらけですが、それ以上に主人公の謎が多いので、その辺りが綺麗に回収されるといいなと思います。
1巻発売ホヤホヤなので、気になる方は是非ご覧ください!

ほんとこういう楽しそうな作品がブツッと終わるほど虚しいものはないですから。
今年はそういう作品が減りますように。


ともあれMASTERキートンが流通する世の中になってよかった。

やまなか(仮)
貯蓄もないのに漫画をジャケ買いしては一喜一憂しているどうしようもない人間。
狭く浅く生きています。