飼うのは怖いしお金もない、けど『鬼を飼う』

いやー見つけてしまいました。
書店で2巻が目に入り、こんな面白そうなもの1巻を見逃してたしまった!と思ったけど隣に1巻も平積みでした(1巻はちょうど去年の今頃発売済)。最高!
2017年も漫画は豊作です。

吉川景都/少年画報社
『鬼を飼う』

妖怪が飼えるよ!でも妖怪だから一筋縄ではいかないよ!主人公は妖怪をひきつける何かを持ってるっぽいよ!
というお話。
この作品は、メジャーな妖怪じゃなくて(作中では奇獣と言われていますが)、マイナーなものが多いのでそこも楽しめます。
洋物も出てきますよ!

こういう作品で絶対にある『力を制御できなかったりしてしっぺ返しを食らう』っていう流れが個人的にとても好きです。
そんな力を手に入れる予定はないですけど、身の程って大事だなあと再確認。普通の人間でよかった。

以前から何作か妖怪ものをご紹介していますが、なんでこんなに妖怪に惹かれてしまうんでしょう。
妖怪って絶対本物見たら不気味だし怖すぎるけど、漫画やアニメだと可愛いというか親しみが湧きますよね。
ある日不思議な力に目覚めたら敵が出てきて仲間と闘って巨悪を倒すよりは、そこの草むらに小さい生きものがいるよと言われた方が想像はしやすいからなのか。
まあ実際見ちゃったら絶対に怖いですけど…。

舞台は昭和初期なので、そういうのが好きな方にもおすすめ。
メインの妖怪奇譚の裏に何やら陰謀めいた軸が走っているのもとてもいい!
続刊は来年ですかね。楽しみで待ちきれません。
まだ2巻しか出ていないので、この機会に是非。みんなで一緒に1年悶えましょう!


逢魔が時って独特の良さがありますよね。写真に撮るの難しいけど。

やまなか(仮)
貯蓄もないのに漫画をジャケ買いしては一喜一憂しているどうしようもない人間。
狭く浅く生きています。