起きられるから寝たいわけで『LIMBO THE KING』

寝るのが大好きなんですが、小さいころから眠る前にはいつも「二度と起きなかったらどうしよう…」と不安になったものです。
え?そんなことないですか?
少なくとも私はあります。眠るように死ぬのはある意味理想だけど今じゃないんだよっていう。

田中相/講談社
『LIMBO THE KING』

舞台は2086年のアメリカ。かつて大流行し沢山の命を奪った「眠り病」が、新型になって世界を襲う。
治療するには患者の精神に潜り込まねばならず、それができるのはほんの一握りの能力者だけだった。
まあつまりその、主人公(元海軍兵士)がその能力者なわけです。能力者といっても2種類いて、主人公は治癒する側というよりは精神世界のガイド側なんですね。で、タッグを組むことになるのがかつての眠り病大流行から世界を救ったらしい伝説の男(でも見た目は弱そう)。
そんな凸凹コンビが新型眠り病の謎を追うが、そこには大きな陰謀が隠されているっぽい。

どうですか!こんな拙すぎる私のへっぽこあらすじでも、もう超面白そうではありませんか!?
ちなみに“かつて世界で大流行した眠り病”で思い出すのは映画『レナードの朝』ですかね。この作品の眠り病はレナードの朝で言うところの嗜眠性脳炎ではなく、原因は(一応)謎とされています。
先日やっとこさ2巻が発売されまして、話がググっと進んだので、早くも3巻が待ち遠しいです。なんだか全てを知っていそうな博士も出てきたし、黒幕はあいつらなんじゃないか?と目測ついたし、ハラハラが続いて楽しい!
とにかくもう、作者の計画された通りに最後まできちんと描かれてほしいので、とにかくみなさん是非ご覧ください。

ちなみに以前ご紹介した『千年万年りんごの子』の作者の新作です。
やっぱり好きな作家性みたいなものってあるんですかね。意識してないんですけどね。


ここ最近面白い漫画が多すぎて色々追いつきません!幸せ!

やまなか(仮)
貯蓄もないのに漫画をジャケ買いしては一喜一憂しているどうしようもない人間。
狭く浅く生きています。