『切なさや甘酸っぱさがたくさん詰まった大好きな作品です』
今回映画化された『orange』ですが、原作コミックの感想はいかがですか？
『orange』は、未来の自分たちから手紙が届くという設定で、10年後の自分と今の自分それぞれの切なさや甘酸っぱさなど色んな要素がたくさん詰まっていて、大好きな作品です。
もともと原作をずっと読んでいたので、今回の映画化で茅野貴子役として関わらせていただけてとても嬉しいです。
山崎さんご自身と貴子役は共通点はありますか？
貴子と似ているのは、お友達の恋愛相談を受けたり、励ましたりするところですね。
貴子は姉御肌で面倒見がいいタイプの女の子で、サバサバして言いたいこともズバズバ言うタイプですが、私ははっきり発言できないことがあるので、そこは似てないです(笑)。
内面は、登場するキャラクターの中だと菜穂ちゃんに似てると思います。
『勉強することに無駄は一つもない』
『orange』は、仲間とのつながりが非常に強い作品ですが、撮影現場はいかがでしたか？
みんなとても仲が良くて、原作でも描かれていた6人の友情そのままのような絆があります。
1か月ずっと長野県で撮影をしていたのですが、撮影が終わったらそのままみんなで原作にも出てくる地元の名所に行ったり、ごはんを食べに行ったりしました。
松本には結構詳しくなりました(笑)。
もし山崎さんが過去に手紙を送れるとしたら、いつ・どういう内容を送りますか？
過去だとしたら、高校時代の自分に、『もっと勉強しなさい』って送りたいです。
勉強は人並みにしていたんですが、そこまで必死に取り組んでいたわけじゃなくて…。
きっと誰もが一度は思うことだと思うんですけど、『これは将来何の役に立つんだろう…？』って思ってたんです。
でも、今こうやってお仕事をさせていただく中で、無駄なことは一つもないなと気づきました。
かといって、今から勉強しなおすというのもすごく大変だし…。
もっと色々幅広く学んでおけばよかったなって思うので、“ちゃんと勉強しろヨ！”って伝えたいです。
『高校時代のイベントは今でも鮮明に思い出せます』
高校時代の一番の思い出は？
やっぱり文化祭や体育祭などのイベントですね。今でも鮮明に思い出せます。
張り切る系の女子でしたか？
はい、かなり張り切ってました！(笑)
前日になると、いつもは次の日の準備なんか中々やらないのに、イベント前はしっかりと準備してました。
明日何着よう？とか、かなり細かく。楽しみな気持ちが大きすぎて…そして眠れない、っていう(笑)。
もし、女優というお仕事をしていなかったら、どうなっていたと思いますか。
当時は、美容師になりたかったんです。
なので、もし女優という仕事をしていなければ、きっと高校卒業後は美容師を目指して頑張っていたと思います。
『2016年は前のめりに挑戦していきたい』
2015年はどういう年でしたか？
今年は、このお仕事を始めて、一番多くの作品に携わらせていただいた年でした。
ドラマもやらせていただいて、ドラマの撮影現場にいい意味で慣れることができました。
やっぱり映画とドラマは違うところがたくさんあるなと思いました。
映画は、準備できる時間が長めないことが多いので、スタッフの皆さんや共演者とゆっくり親密になっていけるところが好きです。
ドラマは、欲しい画がしっかり決まっていて、限られた時間の中でどれだけいいものができるか？という、時間との勝負がいいなって思います。
いい経験がたくさん積めた年になりました。
2016年の目標を教えてください。
もっと色んなことに挑戦してみたいです。
今年はたくさんの経験をして、挑戦して失敗し、もっとできたなって反省することがありました。また、挑戦や失敗を怖がって安全な道を行こうとしていたこともあります。
でも、失敗の中で学ぶことはいっぱいあるんだと学べました。
2016年は、失敗を恐れずに、色んな事に前のめりになって挑戦していきたいです。
山崎紘菜 プロフィール
1994年4月25日生まれ。千葉県出身。東宝芸能所属。
第７回「東宝シンデレラ」オーディションにて審査員特別賞を受賞。「僕等がいた」で映画初出演。主な出演作は「高校入試」「野のなななのか」「悪の経典」など。
映画「神さまの言うとおり」（東宝）でヒロインを務め話題となり、現在「監獄学園-プリズンスクール-」に出演中。
2015年12月12日公開予定の映画「orange-オレンジ-」（東宝）にも出演。
映画「orange」
2015年12月12日全国ロードショー。
高野苺のコミックを基に、未来からの手紙によって運命を変えようと奮闘するヒロインの姿をファンタジックかつ爽やかに描く青春群像劇。手紙により10年後の自分が後悔していることを知った女子高生が、大切な人を救おうと行動する姿を映す。
出演は、土屋太鳳、山崎賢人、竜星涼、山崎紘菜、桜田通、清水くるみ 他。
http://orange-movie.com/
撮影：大村祐里子
ヘアメイク：佐川理佳
スタイリング：木村舞子
