『みんなで映画を作るということ』

映画『春子超常現象研究所』は、野崎さんの映画2本目の出演作品にして大抜擢ですね。

はい!映画がずっと大好きで、憧れていたのですが、やっぱり最初は不安も多くて…。
いろんなハンプニングに「どうしよう」と悩んだこともあったけど、みんなに支えられて乗り越えて、まさに“一丸となって映画を作る”という経験ができました。

野崎さんなりの、モデルと女優の違いはありますか?

モデルは、今どう見えているかという客観的なことを意識しながらの仕事になりますが、お芝居は逆だなと思います。役として、客観視をなくしてやりきらないと、いろんなものがバレてしまうなと。
今回の『春子超常現象研究所』は、出てくるキャラクターみんながとにかく突っ走っている映画なので、春子としてとにかくエネルギッシュに演じました。

『相手を丸ごと受け止める愛に気づく映画です』

主演の中村蒼さんの印象は?

蒼くんは、とってもシャイで、優しい人です。また、いつもみんなの願いを汲み取って演じていて、その真摯さに現場にいる全ての人が彼の大ファンになるくらい真面目な人です。
求められている以上のことを返すことができるので、年下だけど役者の先輩としてずっと頼りっぱなしでした。

『春子超常現象研究所』で、一番印象に残っているシーンはどこですか。

“(蒼くん演じる)TVを警察に迎えに行った帰り道”のシーンです。
あるがままの相手を認めること、相手が大切だから丸ごと受け止める、ということの大切さに春子が気づいて、そこで愛を伝えるんです。
この映画は見た目がとってもポップだけど、テーマは寂しさや家族や愛など、とても深い映画なので、色んな方に楽しんでもらえると思います。

■野崎萌香 プロフィール
1990年生まれ、東京都出身。mina/美的/sweet/andGIRL/VOCE等多数のファッション・美容雑誌で幅広く活躍中。
12月5日公開予定の「春子超常現象研究所」では春子役で初主演を務める。

©2015「春子超常現象研究所」製作委員会
■映画『春子超常現象研究所』http://haruko-movie.com/
ある日突然、心と体を持ってしまったテレビ(中村蒼)と持ち主の春子(野崎萌香)が奇妙な同棲生活をスタートさせる。
胡散臭いテレビプロデューサー鈴木(池田鉄洋)にスカウトされたテレビは、テレビ界のトップにのし上がっていくのだが…。
キャスト:中村蒼、野崎萌香ほか/監督・脚本:竹葉リサ
2015年12月5日より シネ・リーブル池袋ほかにて 全国ロードショー

撮影:大村祐里子