『嬉しい気持ちとプレッシャーがありました』

1作目『暗殺教室』の出演を受けて、お友達や周囲の反響はありましたか?

原作がとても人気なので、みんなに『暗殺教室に出るんだね!』とよく言われましたし、中学時代の恩師にも喜んでもらえました。
最初は原作のキャラクターとビジュアルが当てはまるかな?と不安もあったのですが、みんなに『一番似てたよ』と言ってもらえて、嬉しかったです。でも、三つ編みやメガネのおかげでもあります(笑)。

再び奥田愛美役での登場ですね。

はい。初めて同じ役をまた演じることができたので、とても勉強になりました。
いつも完成した作品を観た時に反省するのですが、今回は前作の反省を生かせることが嬉しかったです。でも、同時にプレッシャーでもありました。
私の中で今回、一番のお気に入りはラストシーンなので、最後までじっくり見てもらいたいです。

ご自分の出演作品はしっかり見るタイプですか?。

観るようにしています。本当は恥ずかしいのであまり観たくないんですけど(笑)。
もっとこうすればよかったなとか、観ていて満足することは少ないです。指の隙間から観る感じです。

『いないと寂しいと言われます』

17歳にしてすでに幅広い役を演じられている印象があります。

『暗殺教室』も『ガールズ・ステップ』も、見た目にも特徴があるキャラクターだったので、そこに助けられた部分は大きいかもしれません。
自分で人物の中身を考えるというより、外見からすんなり入っていく感じがありました。
特に『ガールズ・ステップ』は、オーディションの時から茶髪のカツラを被って受けたのですが、最初は自分が茶髪になることに不安がありました。でも、実際に髪を染めてみると意外と好評で (笑)。

実際の高校生活では、どういう存在ですか?

友達を笑わせたりするのが好きなので、わいわいと賑やかなタイプだと思います。
撮影で長期間学校をお休みしていた時があるのですが、久しぶりに登校したとき、先生に『いつもうるさいって注意してたけど、いないと寂しい』と言われました(笑)。

4月からは高校生活最後の年ですね。

そうなんです。
最近、今ある時間の中で何ができるかな?とよく考えます。
色々なことを吸収したいという気持ちが強くなっていて、その中でも今は本をたくさん読んでいます。本は好きでもともと読書はしていましたけど、スイッチが入ったのか、読むペースがあがったと思います。
仕事も、残りの高校生活も、その瞬間にしかできないことがあると思うので、どんなこともやれるだけやってみたいなと思っています。

■上原実矩 プロフィール
1998年11月4日生まれ。東京都出身。
2010年に映画「君に届け」(監督:熊澤尚人)で、主演の少女期を演じ女優デビュー。
主な作品に、‘13「風俗行ったら人生変わったwww」(監督:飯塚健)、‘14「大人ドロップ」(監督:飯塚健)‘15「暗殺教室」(監督:羽住英一郎)などがある。
また、3ピースロックバンドSHISHAMOのMV「君と夏フェス」「さよならの季節」「君とゲレンデ」の3部作に出演し、今年1月に行われた初の武道館ライブでは、ドラマ仕立ての演出に生出演し観客を驚かせた。

「暗殺教室~卒業編~」 ©2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT ©松井優征/集英社
■映画『暗殺教室~卒業編~』http://www.ansatsu-movie.com/ 
名門中学校の落ちこぼれと言われる3年E組に先生として突如やってきた謎の超生物“殺せんせー”に対し、国から暗殺指令を受けた生徒たちが様々な手段を駆使して挑み、“殺せんせー”との関係を通して成長していく生徒たちの姿を描き累計部数1000万部以上を誇る人気コミック「暗殺教室」。
2015年に実写化され、今年続編となる「暗殺教室~卒業編~」。地球の運命を賭した生徒たちによる暗殺の結末と卒業、そして“殺せんせー”に隠された謎が明らかになる。
2016年3月25日(金)全国東宝系公開。

撮影:大村祐里子