『自分は8枚目くらい』
映画『闇金ドッグス3』、実はちょっと抜けた役でしたね。
須藤司は、ずっと間抜けな男なんですよ。風に流されるようにフラフラとたどり着いて、この仕事をやっているんです。
自分から演じちゃうと難しい役なので、お芝居も全部相手から受けて返す感じにしました。
青木さんは3枚目の役が多い印象がありますが、自分自身は何枚目だと思いますか?
自分は…8枚目くらいかな?『10枚目だっけ?あ、8枚目だ』、みたいな(笑)。
須藤も、主役のキャラじゃないですよね。でもそんな彼が主役になれるのが、この3作目の面白さでもあります。
映画『闇金ドッグス3』の見所を教えてください。
この『闇金ドッグス3』自体がこれまでのスピンオフのような存在なのですが、それが更にオムニバス調になっている感じで、誰を主人公に見ても楽しめる作品だと思います。
“劇的な感動”というよりは、“じんわり”感動すると思います。これはこのシリーズで初めての後味かもしれないですよ!
『引き出してもらったものを受け取る』
俳優として、映画独特の楽しさはありますか?
同じスタッフさん達で、最初から最後まで一緒に一つの作品を作り上げるところですね。
最初はみんなちょっと緊張しているけど、どんどん打ち解けてきて、仕事は仕事で集中して、休憩中は他愛もない話で盛り上がって…。
そんな風に過ごした仲間だから、作品が出来上がってエンドロールでみんなの名前を見た時には、とても熱いものを感じます。
お芝居の楽しさって何ですか。
役者同士の何かが楽しいですね。僕と相手じゃなくて、○○役と××役の何か。役と自分の境界がぼやけてくる錯覚が面白い。
あと、本気だからこそ出てくる、自分でも知らなかった自分の一面。それが引き出しが増えるってことなのかな。現場で引き出してもらったものを、自分の引き出しにまたしまう、みたいな。
最近ハマっていることはありますか。
やめること、です(笑)。
色んな悪い習慣というか…例えばお酒をつい飲み過ぎちゃうとか、夜更かしとか。そういう体に悪い行動を断ち切ることにハマってます。
■青木玄徳 プロフィール
1987年10月19日生まれ。埼玉県出身
2011年、ミュージカル「テニスの王子様2ndシーズン」氷帝学園・跡部景吾役でデビュー。ドラマ「仮面ライダー鎧武/ガイム」の戦極凌馬役に抜擢され大ブレイク。今後は、映画『コープスパーティー Book of Shadows』(7月30日公開)、『Bros.マックスマン』(今秋公開予定)、初の主演舞台『瞑るおおかみ黒き鴨』が9月1日より東京・大阪・北九州にて公演。他解禁前の映画も多く控えている。
■映画『闇金ドッグス3』
元・中途半端なイケメンホストの須藤司は、ラストファイナンスの社長・安藤忠臣に雇われている。女の扱いには絶大な自信を持つ須藤は、男の武器を駆使しながら、次々に女の債務者を増やしている。
そこに現れたのは、夢を捨てきれない元アイドルのえりなと愛娘をスターにしたいステージママの聖子。2人の背景に悪徳芸能プロダクションの存在が…。
出演:青木玄徳 MEGUMI ・ 冨手麻妙 松林慎司 内田滋 山崎直樹、山田裕貴、波岡一喜 / 津田寛治
5月21日(土)新宿バルト9他順次公開
撮影:大村祐里子