『苦しいけれどやりがいがある』

この1年でご自身に変化はありますか。

色々な作品に関わらせていただくことで、成長できたかなと思う部分と、より課題が見えてきた部分と、両方あります。
今年は初めて主演映画もやらせていただいて、その経験が非常に大きかったです。考え方も変わりました。
二十歳になったということも影響していると思います。10代の頃より責任を持っていかなければと意識するようになりました。

藤岡勇輔役の手応えはいかがでしたか。

藤岡はこの作品の中では切ない立場なんですが、そういう役は演じていて中毒性があるんですよ。決して楽しくはないし、苦しい気持ちもあるんですが、やりがいがあります。
特に今回の藤岡は切ないですよね。最後までよく観ていると、あれって実は藤岡の…!?なんてシーンもあります。是非注目してください!

注目の若手俳優大集合ですが、現場でのエピソードはありますか。

よく聞かれるんですが、実は僕はこの現場でのみんなとのエピソードってあまりないんです。藤岡は他校の生徒だし、基本は孤立した存在というのもあって、現場で一緒にお話しする機会がほとんどなかったので…。
僕自身はあの3人の輪にかなり入りたかったんですけどね!(笑)そのぶん、試写会などのイベントでここぞとばかりに色々お話しさせてもらっています。とても楽しいです。

『積極的な一面も』

今作『先生! 、、、好きになってもいいですか?』では色んな男性キャラクターがありますが、健太郎さん自身はどれに近いですか?

難しいですね…。強いて言えば、川合浩介と藤岡勇輔を足して2で割った感じかな。
浩介みたいに、自分から積極的になることもありますよ。でも藤岡ほど素直に真っ直ぐに応援できないかも…。彼は弓道の精神そのものかなと思うくらい、真摯に響を応援してあげられる、立派な男ですよね。

初の映画主演作もまもなく公開されますね。

映画『デメキン』では初めて主演をやらせて頂いて、すごく刺激的な日々でした。2週間というタイトな日程だったのですが、とても濃密でした。
主演としてどう振る舞ったらいいのか悩んだこともあります。今まで共演させていただいた先輩方のことを思い出したり、近づけるか考えたり…。色々と思い入れが強い作品です。
暴走族やケンカのお話なので怖いイメージがあるかもしれませんが、熱い男たちが集まった、愛のたくさん詰まった映画になっています。

色々経験された今だからこそ、こういう役をやってみたい!という役を教えてください。

自分では経験値がとても低く、まだまだこれからだと思っているんです!もっと色々な役を演じたい。
やはり今までは高校生が多いので、これからは大人な役や、振り切って女性の役とかやってみたいです。
沢山の役をきちんとやりきったら、最終的には本当に何もない“普通の人”に挑戦してみたいです。普通が一番難しいと思うんです。それまでに色々経験したことを、普通の人を演じる時にどう活かせるか。それが上手くできる役者になりたいです。

■健太郎
1997年6月30日生まれ。東京都出身。2014年ドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」で俳優デビュー。15年映画『俺物語!!』で映画初出演を果たす。また、ドラマ「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」「仰げば尊し」(共に16)、「レンタルの恋」「アシガール」(共に17)などにも出演し人気を博す。主な出演作に映画『ミュージアム』『14の夜』(共に16)、『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』『サクラダリセット 前篇/後篇』、主演映画『デメキン』(いずれも17)、『犬猿』(18)など。


■映画『先生! 、、、好きになってもいいですか?』 http://wwws.warnerbros.co.jp/sensei/
高校2年生の響は、ちょっと不器用でまだ恋を知らない17歳。そんな響が生まれて初めて本当の恋をする。その相手は口ベタだけれど生徒思いな世界史の教師、伊藤だった。「好きになっても、いい?」「俺はやめとけ」そう言われても、ただ好きで、どうしようもなく好きで。そんなまっすぐ過ぎる響きの想いが、ゆっくりと伊藤の心を溶かし始めていることを、響はまだ知らない。最後に“きちんとフラれるため”と向かった屋上で、伊藤は突然響を抱き寄せキスしてしまう。様々な想いが交錯する中、響の初めての恋の行方は…?

撮影:大村祐里子