『なるという意識』
女優を目指したきっかけを教えてください。
元々人見知りで、人前で何かをするというのは苦手でした。
でもお芝居に触れてみて、自分じゃない誰かになれたり、お芝居なら自分ではできないことができるということがとても興味深かったので、どんどん惹かれていきました。
印象に残った先輩方のアドバイスはありますか。
『なりたい、ではなく、なると決めること』ですね。
何をやりたいの?と聞かれた時に、「女優になりたいです」と言い切る自信がなかったのですが、ある大先輩の方に『“女優になりたい”じゃなくて“女優になる”と言っていればなれるんだよ』と言ってもらえて、自分自身を信じられる人のかっこよさに感銘を受けました。
この意識は、お芝居やお仕事だけでなく、色んな夢に対しても通じるなと思います。
笑顔がとても魅力的ですね。
嘘やごまかしがとても苦手なので、素直に面白いと感じているだけなんです。自分が心から面白いと感じないと、そうじゃないことが画面には映ってしまうと気づいたんです。
逆に考えれば、ちょっと大変なことでも、きっと面白いと思えば、本当にどんどん面白くなってきたりするんです。そこはお芝居も共通している気がします。
『感覚が自分とリンクする』
今年は主演映画も公開ですね!
映画自体が初めてで、わからないことだらけでした。毎日新しい何かを覚えて、新しい発見がありました。一生懸命やるしかない!と夢中で挑みました。
長いようで一瞬の1ヶ月でした。本当にあっという間で、気づいたら終わっていました(笑)。
お芝居が楽しい瞬間ってどんな時ですか?
演じていくにつれて、自分が役に染まっていくのが楽しいです。
台本をもらって、本読みをして、撮影を重ねて…、その度にどんどん役のことがわかってくるんです。
「この子はこういう人なんだ」という感覚が自分とリンクするんです。それがお芝居の魅力の1つですね。
普段心がけていることはありますか。
見て見ぬ振りをしないことです!落し物とか、ポイ捨てのゴミとか、素通りしないで、拾います。
いいことって重なると思うんです。いいことをすれば自分にもいつか返ってくるかなと思って、そういった行動を心がけています。
今年の抱負を教えてください。
2018年は、とにかく何でもチャレンジしたいです!
自分でもまだまだ自分自身のことをわかりきっていないので、色んなものに挑戦して、自分らしさに向かっていけるように頑張りたいです。
プライベートでは、スカイダイビングをやってみたい!幼馴染とずっと約束しているんです。今年で二十歳になるので、絶好の機会だと思うんですよ。思いっきり飛んでみたいですね。
※次回は1月22日更新予定です。
■福地桃子
1997年10月26日生まれのハタチ。
2016年、テレビ東京10月期土曜ドラマ「潜入捜査アイドル・刑事ダンス」にて女優デビュー。
その後、哀川翔さんの娘であることを公表し、5月にバラエティ親子初共演を果たす。親子共演は大きな話題となり、その後もオファーが殺到し、一気に認知度を高める。
女優としてもオーディションで2018年公開予定の長編映画「あまのがわ」の主演、TBS「CDTVクリスマス音楽祭」で放送されるショートドラマのヒロインの座を勝ち取るなど躍進しており、今後の活躍が期待される。
■映画「あまのがわ」http://amanogawa-movie.com/
『心を無くした彼女は、身体を無くした彼と、旅に出る』
主人公の史織(福地桃子)は、祭りの太鼓奏者であったが、教育に厳しい母親、聡美(生田智子)との葛藤から自分自身のやりたいことを見失ってしまう。
故郷にいる祖母、菊江(水野久美)の入院をきっかけに鹿児島を訪れ、その道中で分身ロボットと出会う。史織は、神秘の島・屋久島で困難やトラブルに見舞われながら、自分自身の心を探す旅に出かける。(2018年公開予定)
撮影:大村祐里子