【あらすじ】
スーパーマンがこの世を去った後、正義のヒーロー不在となった世界の平和のため、バットマンはヒーローチーム「ジャスティス・リーグ」設立のために世界各地を奔走していた。そして地球には新たな脅威が…!(またかよ)
監督のザック・スナイダーが家庭の事情で途中降板した関係で元々は3時間あった内容を2時間にまとめたと聞いて、「ほぼ映画初登場の超人が3人もいるのに大丈夫なのかな…」と一抹の不安があったけど、もちろん結果的には全然大丈夫じゃなくて、唐突感は拭えない仕上がり。
最近のマーケティングによると、観客の多くは続編ものの映画を観る際に「ストーリーの理解」より「トータルで得られる興奮」を求める傾向があるそうです。
彼らは「過去の伏線が〜」とか「キャラ同士の関係性が〜」とかよりも「なんか見たことあるやつらが手を組んで(もしくは仲間割れして)派手にドンパチしてる」のがなにより観たいのかもしれない。
そうですよね、アクアマンの過去なんか知ったこっちゃないですよね。
すでに単独主演作が大ヒットして顔が売れてるワンダーウーマン姉さんが、コミュ力に大きな不安があるバットマンの代わりにチームをまとめてくれたのも大きい。
ムードメイカーのフラッシュ、とにかく便利なサイボーグ、ちゃっかり水場関係の活躍の場をもらったアクアマン、とポッと出の新人たちとしっかり絡んでチームの一体感を出すのに一役買ってて、さすが100年くらい生きてるだけある。
そう思うとアメコミ悪役のテンプレみたいなヴィランも一目で「あぁいつものやつね」とすぐ分かるし、適度に暴れ、最後はヒーローにボコボコにされる役目を全うしていて、まぁこれはこれで…なにしろ2時間しかないですから。
こうして振り返るとDC映画特有の破綻やツッコミどころが目立たない優秀作だった気がしてくる。
でもあっさり醤油ラーメンよりも、ジャンキーでモタれるけど濃厚な豚骨ラーメンが食べたい時もあるじゃないですか。ボクにとってDC映画はそういうアレなんですよ。
ザック・スナイダーは元気になったらまた戻ってきて俺たちの胃をモタれさせてほしい。
昼は会社員/夜も会社員/座右の銘は「狼は生きろ、豚も生きろ」
つらい仕事の合間に楽しい映画を観て感想を書きます。
好きな映画は「人間はガンガン死ぬけど動物と子どもは絶対に助かる」映画。
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