カーリマンになりたいものです『MASTERキートン』

先日こんなTweetを見つけまして。

そりゃもう、もちろん読み返しちゃいますよね。
ってことで今週はこの作品。

	浦沢直樹、勝鹿北星、長崎尚志/小学館
『MASTERキートン』

ある時は休みがちな大学の講師、ある時はさえない保険会社の調査員、ある時は考古学者、そしてある時は世界最高の救出者(セイバー)。
そんな主人公・平賀キートン太一さんの冒険譚。

さきほどのTweetが楽しくて読み返そうと本棚から引っ張り出して、最初はこのTweetの元になったエピソードだけさらっと読むつもりだったんですけど、1話からもう全部読んでしまって。
捨てる話が一つもない。
どのエピソードも最高。
やはり最終回に向けての盛り上がりが記憶に残りつつ読んでいるフシがありますが、実は1話から15話目くらいの濃度がすさまじい。正直今の某週刊漫画誌とかならこの15話で7年くらい引っ張れそう。という気がしないでもない。

何がいいって、所謂『キメ台詞』a.k.a.『声に出して読みたい日本語』の連発なんですよ。
美しすぎるとか、カーリマンとか、マスターだ!とか。
ザクセン・ブルーも、ファイア&アイスも、結構みんな序盤なんですね。
もちろん序盤の勢いはそのままに、中盤もとても楽しすぎるお話の数々。
ずっとこの日常が続くと思いきや、ラスト数話の畳みかけ&大団円の爽快さ。
とにかくもう、こんな文章読んでないでさっさと1巻だけでいいから読んでいただきたいです。

何年か前には色々ありましたが数年前に販売も再開しましたし、ちょっと前には『Re:マスター』というスピンオフのようなものもありましたし、とにかく是非読んでいただきたい名作。
そこそこの分量ですが、どこから読んでも面白いです。そして全部一気に読みたくなります。
とにかく読んでいただいて、そのあとでこの文章も是非また読んでいただけたらいいなと思います。


読後は、常に脱走ルートを考えたくなりますし、背広最強説を唱えたくなります。

やまなか(仮)
貯蓄もないのに漫画をジャケ買いしては一喜一憂しているどうしようもない人間。
狭く浅く生きています。