偶然のうれしさ『ロッシとニコロのおかしな旅』

旅って何が起こるかわからないのも魅力の一つですよね。予定を立てていくんだけど、途中が面白かったり、予期せぬことが起こりすぎたり。
漫画コーナーと家という地味な行程ですら結構色々あります。
今回は結構奇跡的な出会いをしてしまいました。

深巳琳子/小学館
『ロッシとニコロのおかしな旅』

超スペクタクルな出来事はなく、旅の途中色々なことが起こる話が好きです。
また(こっちのが理由としては大きい気がするが)ビッグコミックというものをかなり信用しているので、とりあえずそんな2つが組み合わさったら読むしかないなとなんとなく手に取りました。
読み進めて、あービッグコミックっぽいなこれ。この感じ。この何か起こりそうでさりとて何も起こらず先に進む感じが好きだ!と読み終えたら、なんと。
あの『沈夫人の料理人』の作者ではありませんか!!!!
何がどうと細かくは書きませんが、あの作品も大好きだったので、うんうんそりゃこの作品もなんか好きだよ~買ってよかった~!と小躍りしました。
がっつり作者まで気にして買うことがあまりないのですが、なんだか転校していった友達に偶然再会した気分です。
そんな経験ないですが、多分こんな感じなのでしょう。

今回の『ロッシとニコロのおかしな旅』は15世紀半ばのフランスを舞台にお話は進みます。
医者のロッシと弟子のニコロがパリへ向かう道中、あれやこれやが起きたり起きなかったり。
誰も(今のところは)死なないし、悲しすぎる出来事もないし、でも何かがあって物語が進む。これです。最高。

最大9連休とも言われた大型連休が終わった今だからこそ、窓を開けてのんびりゆっくり読むべき漫画ではないでしょうか。是非。


実家に帰る以外の旅を3年ほどしていない気がします。

やまなか(仮)
貯蓄もないのに漫画をジャケ買いしては一喜一憂しているどうしようもない人間。
狭く浅く生きています。