お茶の概念がわかったら大人かも『カフェでカフィを』

これぞジャケ買い。
恋に落ちました。
タイトルに装丁、完璧でしょう!
これが面白くなかったら何が面白いのだ。ってなほどに。

ヨコイエミ/集英社
『カフェでカフィを』

“ちょっとお茶でも”な短編集。
色んな人が入れ代わり立ち代わり、交差しているようなしていないような、一瞬のお話。
今更気が付いたのですが、どうも私はこういう色んな人の人生が覗き見れる作品が好きみたいです。

一つ一つの作品が淡々と描かれているんですけど、とても上品で、上質なんです。
ショートムービーの超名作みたいな。
出てくる人々も、おじいちゃんから小学生まで様々。
色んな人が色んな思いで何かあったりなかったりしてお茶を飲む。

この作品こそ、カッフェーで読みたいですね。
コーヒー飲めないけど。紅茶あたりで。ホットの方で。

初出を見ると、2013年から2015年に書かれた作品らしいです。
こういう作品が単行本になってきちんと世の中に残るのって素晴らしいと思います。
自分は単行本派で今回巡り会ったわけですが、これ、連載時に読まれてたファンの方はめちゃくちゃ嬉しいんじゃないでしょうか。

すごくいい曲ばかり集めたコンピレーション的作品、これは秋のカッフェタイムにぴったりですよ!
何話か読んだら、敢えてカフェのハシゴなんかしたりしてね。

ここで数話試し読みできるらしいので、是非読んでもらって、買ってもらって、片手にどこかのカッフェで偶然会いませんか。


写真フォルダにカフェ的な写真が少なすぎる。やっとの思いでケーキのドアップ。インスタ映えしない人生。

やまなか(仮)
貯蓄もないのに漫画をジャケ買いしては一喜一憂しているどうしようもない人間。
狭く浅く生きています。