神奈川県制するもの全国制す「ひゃくはち」

夏が終わった。
都内は今日から本格的に上着が必要になりそうだ。
夏といえば私は”甲子園”!

神奈川県の高校に通っていたからか
甲子園には敏感。

行ける時は一人でも甲子園を観に行く。
自分の出身校ではない試合でも、
あの熱気は心を震わせる。

「ひゃくはち」は
高校野球の控え選手の映画。
しかも神奈川県の高校が舞台だ。
控え選手の悶々とした思いが描かれている。

私の出身校は甲子園を優勝したこともある超有名なスポーツ学校だった。
私は野球部ではなかったけれど
あの高い学費は野球部へのアシストになってたと思うくらい
野球部への手厚い支援があった。
(私が通っていた時は甲子園に出れなかったので嫌味も込めた。卒業後は甲子園優勝したが…私を甲子園に連れてって!…くれなかった)
同じクラスには野球部の控え選手がいた。
彼は結局 高校卒業後には髪が伸び
眉毛が細くなりタバコを吸い始めた。
教室では優しい笑顔が見れたけれど、
廊下では、笑顔が見れなかった。
レギュラー選手が休み時間毎に廊下で井戸端会議をしていた。

映画で、
コーチからレギュラーが発表される前にノートに予想レギュラー選手を書き込むシーンがあった。
試合にでれる名前は…。

《俺はレギュラーに入れるのか…!?》

高校入学前、地元で優良選手で
親からも期待された人は、
寮の屋上で親からもらった読み込んだ手紙を読む。片手には、タバコ。

私の学校に部活棟と呼ばれた、
部活ごとの部屋があった建物(アパートのような)の屋上にはタバコ屑があった。
普通は入れないけれど、一部フェンスが切られてた。
野球部も吸ってたんじゃないかなー
と映画を観ながら思い返した。

夏が終わった。
高校のころの苦い、今思い返せば恥ずかしい思い出が蘇りました。

控え選手の思いも備え
また来年の熱い甲子園を楽しみになった。
「ひゃくはち」是非ご覧くださいませ。

タカハシ
平成元年生まれ。
映画関係者。