もちろんわかっちゃいるけれど『ゼイチョー! ~納税課第三収納係~』

いまだに色んな社会の仕組み的なものをよくわかっていなくて、かつてそれなりに長く勤めていた会社でも毎年「年末調整って何ですか????」と聞いて、聞いたところで全くわからないままハンコをおしていました。

納税。
義務だしやる意思はあるしやりますけど、難しすぎるし高すぎる。
そんな時にはこの作品。

慎 結/講談社
『ゼイチョー! ~納税課第三収納係~』

主人公のカタブツっぽいけど真面目で親切な感じの女性と、タッグを組む実は仕事ができそうなのにあえてフラフラしてる風上司とのコンビが、納税に困っている市民の元を訪れ、どうしたら生活に負担をかけず納税を遂行できるか?というところがベースになっています。

私自身、会社を退社し、一時的に自分で区民税等払っていた時には、その額面にリアルに半泣きになりました。なけなしの貯金が吹っ飛びましたね。
分割すればいいじゃないって?
そういうの、忘れちゃうタイプでして…。

この漫画では女の子が直接家にきてあれこれ教えてくれますけど、実際はポストに分厚い封筒がポンと届いて、開けてビックリそして半泣きですよ。半泣きどころかもう呆然。
それでも納税は義務です。支払わなければならない。

しかし、仕方ないとはいえ、1年前の収入で納税の金額が決まる的な仕組み、なんとかなりませんかね?
時々TVでも一発屋的な方々がそこに苦労するという話をしていますが、私なんかは本当にそれでした。
いやまあ仕組み上仕方ないとは思うんですけどね。なんかこう、配慮というか、あってもいいんじゃないですかね。
電話したって結構どころかもうとてもクールですからね。こんな漫画みたいにはいかないんだな~~~と痛感しますよね。
もう漫画の感想というかただのお役所の対応への愚痴になりますけど。

というわけで、こんな女の子が親切にあれこれしてくれるのが実際にあるのかは本当にいぶかしいですけど、一応参考にはなります。
漫画としては面白いので、税金云々とかは関係なく読んでもら得ればと思います。

で、
区民税ってなんなんだー。
結局年末調整ってなんなんだー。
払いたくないわけじゃないどころか払わなきゃだし絶対払うし滞納はゼロですけど、実際その金額で何ができるか考えたらギョエエエエってなりますよね。
よのなかよ、あわれなりけり。


確定申告とかもうアラビア語とかより難しいんじゃないか。

やまなか(仮)
貯蓄もないのに漫画をジャケ買いしては一喜一憂しているどうしようもない人間。
狭く浅く生きています。