TBS『白熱ライブ ビビット』レポーター富永沙織さんインタビュー

TBS「白熱ライブ ビビット」のレポーターというお仕事の感触はいかがですか?

現場に行けることがとても興味深く、やりがいがあります。いろいろな方の生の声が聞けます。立場や人間関係で全てが本音じゃなかったりすることもありますが、レポーターはそんな中からできるだけその方の本音を聞かせていただくという役割です。
これまでは考えもつかなかった角度の考え方や沢山の意見を、その場できちんと聞くことができるので、自分の見解も広がりました。今まで狭い範囲で生きてきたんだな…と実感します。

今まで一番印象に残ったのはどんな現場でしたか。

やはり、一番最初の事件現場です。その時は生活系ではなく刑事事件の現場だったのですが、現場の空気に一層緊張しました。取材が終わった後も、気持ちがずっしりしていました。

レポーターを始めて、普段から意識するようになったことはありますか?

中には警戒される方もいらっしゃるので、自分はオープンでいることを心掛けています。
いつもお仕事のことを考えているのが幸せです。周りからは、明るくなったね、イキイキしてると言われます(笑)。

人から話や本音を引き出すコツがあれば是非教えてください。

本音を聞き出すために、いくつかのアプローチを試します。その物事に関するキーワードをなるべく使うようにしたり…。あくまでも”その方はどう思っていらっしゃるのか?”を根気よく伺います。個人的な意見と、世間的・一般的な意見は違ったりしますよね。一人一人の発言の真意を汲み取って引き出していく作業です。
また、自分がオープンでいることによって、相手も話して下さることが多いです。私は話しかけやすいタイプだと思うので、そこはどんどん活かしていきたいです。

女優業との決定的な違いはなんでしょうか。

女優はやはり感覚・感情を使う仕事ですが、レポーターは理性を使いますね!レポーターのお仕事を始めて、自分がこれまであまり物事を考えないで感覚で生きてきたんだな…と実感したくらいです(笑)。

それぞれの相互作用はありますか?

理性を意識するようになったことで、女優としてもお芝居へのアプローチが変わってきました。今まではお芝居に理性があると硬くなるかな?と思っていたのですが、今では理性で色々考えて整理したその上に感情を乗せる、というプランを建てて組み立ててられるようになりました。
また、台詞やレポートでのキーワードなど、言葉の出し方、伝え方も意識するようになりました。今になって思うと、これまではサラッと軽く流していたこともあるかもしれません。
レポーターのお仕事のおかげでそういう“無意識”を“意識”するようになりました。とても勉強になっています。

これからの目標などあれば教えてください。

レポーターと女優と両立したいですね。芸能界でもあまり前例がないと思うので(笑)。また、1人のタレントとして、『人を楽しませることができる』を目標にしているんですね。些細なことでも面白くできるようになりたい。芸能界って夢があるんだなって楽しんでもらえる存在になりたいです。

 
TBS「白熱ライブ ビビット」(月曜~金曜 あさ8:00~9:54) http://www.tbs.co.jp/vivit2015/


富永沙織
1984年1月20日生まれ。千葉県出身。
コマーシャルを中心に6年間モデルとして活躍した後、2012年より女優デビュー。スペシャルドラマ『金曜プレミアム 松本清張スペシャル かげろう絵図』(2016年4月、フジテレビ系)などに出演している。
現在は、女優活動を行いながら、TBSの朝の情報番組「白熱ライブ ビビット」のレポーターも務めている。

撮影:大村祐里子