ジャズピアニスト 高木里代子さん インタビュー

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今回のアルバム『The DEBUT!』の収録曲はのどようなものですか。

全て自分のオリジナル曲です。
ジャズという枠を意識せずに楽しんでもらえるように心がけました。サウンドはポップなものやダンスチューンも混ぜながら構成されていて、メロディーもキャッチ―なものが多いですね。
ジャケットの見た目とか印象がポップで可愛いなって思ってなんとなく手に取ってくれた人が、生活のどこかで自然にジャズにも馴染んでもらえたらいいな。

収録曲は全て生演奏ですか?

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ボーナストラックは生演奏ですが、基本的な収録曲はすべて打ち込みです。
自分でDTMで大体の形を作り上げて、最終的にはサウンドプロデューサーの牧野雅己さんにアレンジの手直しとミックスダウンをお願いしました。

DTMはどうやって習得されたんですか。

独学です!
大学時代そういうことを勉強したくて、コンピューターミュージックという授業を受講したんですが、いざ受けたら音像環境論とかそういう数学的な授業で…(笑)。
ピアノも今となってはほぼ独学のような感じですけど。

そもそものピアノを始めたきっかけ、ジャズを弾くようになったきっかけは?

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最初は、親に習い事として近所のピアノ教室に通い始めました。その頃から自分で作曲するのが好きで、それならヤマハ音楽教室に通う方がいいんじゃない?と薦めてもらって、ピアノの基礎はそこで習得しました。
本格的なクラシックのコースだったので、小学校の頃なんかは1日4~5時間練習してた時期もあります。人生で一番頑張ってたかも!(笑)。
ジャズを弾き始めたきっかけは、高校生の時ヤマハのジャズの先生を紹介されたことですね。
最初は何をやってもクラシックぽくなってしまって苦労しました。今でこそジャズピアニストとして認識してもらえるようになりましたけど…でも、逆に最近はクラシックの要素を大事にすることが増えました。クラシックらしい音遣いをアドリブに敢えて混ぜたりしています。

ジャズっぽさ、クラシックっぽさはどこが違うんでしょうか。

一番の違いはリズム、ピアノの場合はそこにタッチの差も入ります。
あと、“間”ですね!
クラシックだと音をきっちり埋め込む曲が多いじゃないですか。音符をしっかりきれいに並べているというか。
でもジャズの場合はそこに間があるんですね。弾かないという選択肢があって、それがグルーブになったりする。演奏中に敢えて一小節弾かないとか、そこがかっこよくて。弾きすぎるとかっこよくならないことが多いです。
そこが一番の違いかな…?
また、音も、ジャズは濁っていいというか、誰も聞いたことのない音を入れてもクールですね。間違ってもいいし、むしろそれをいかにかっこよく聞かせるかがセンスだったりします。

今回DVD・Blu-rayに入っている特典映像はどんな内容ですか?

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5曲分のPVがそれぞれあるんですけど、それが一日の映像の中に入り込んだ、ショートフィルムのようなスペシャルムービーです。
朝起きて身支度をして出かけるところから夜までの、ドキュメンタリーっぽい映像とPVが織り交ぜてあります。
部屋のシーンは、なんと自分一人で撮ったんです!前の晩にカメラを一つポンと渡されて、何をどう撮るかは全部一人で考えて、全部一人でやりました。カメラを固定したり、手持ちで撮ったり。あとでスタッフさんたちにも褒められたくらいの素敵な出来になりました!凝り性なんで、その日はほぼ寝ずにずっと考えてました(笑)。
それを更に上手に編集してもらっているので、自撮りとは思えないクオリティです!

今後挑戦したいことを教えてください。

ジャズ界でいうと、なんといってもブルーノートに出演したいです。
それ以外だと、a-nationに出たい!
基本的に、ジャズ界できっちり活動しつつ、今までのジャズミュージシャンがやっていないことにどんどん挑戦していきたいです。

 


高木里代子 RIYOKO TAKAGI
東京都出身 9月20日生まれ。慶應義塾大学卒。
4歳からピアノを始め、大学在学中から都内のライブハウス、クラブなどで演奏を始める。
ジャズをベースに、ジャンルにとらわれないサウンド感とインプロヴィゼーション、ジャズミュージシャンと思えないファッションやビジュアルで注目される。
ダイナースクラブが主催する動画コンテストでは人気投票1位によりブルーノートへ出演。さらに世界的ギタリストのリーリトナー氏Crystal Kay氏、その他ビッグアーティスト達との共演を果たす。
全国各所でライブを中心に活動、DJとコラボレーションしたクラブ系ハウスユニット「Inner City Jam Orchestra」のキーボード奏者としても活躍中。
『自分のやりたいことを追求しつつ、ジャズ裾野を広げたいです。』


高木里代子メジャーデビューALBUM『THE DEBUT!』
“エロ過ぎるジャズピアニスト”として話題になった高木里代子、待望のメジャーデビューアルバム!!
9月の東京JAZZ出演後、話題急上昇。ジャズをベースにジャンルにとらわれないサウンド感とインプロヴィゼーション、そしてジャズミュージシャンとは思えない鮮烈なファッションやビジュアルで注目されている、まさにジャズ界のニューフェイス!
サウンド、ビジュアルともに異彩を放つ本作をひっさげてジャズ界から音楽シーンに旋風を巻き起こします。躍動感あふれるグルーヴ、セクシーなスタイルの高木里代子から目が離せない!